重い自閉症状をもった子ども達は知的な遅れがあったり、言葉がなかなか出ないことが多くあります。
そして混乱する気持ちからお母さん方も、子どもは言葉がないから気持ちが通じないとか、何思っているのかわからないとか言いがちです。言葉がないから人が言ってる事も分からないだろうとか思ってしまいます。
そんなことありません。
言葉がなくても、彼らはいろいろサインを出して来ます。
緊張のあまりこだわりが増えるとか、多動がひどくなるとか。中には笑う場面でもないのに空笑いが止まらないというパターンもあります。同じ言葉の繰り返しや歌が止まらなくなるパターンもあります。けっして楽しいから、嬉しいからではありません。
困り感がオーバーフローした時にだしてくるサイン、非言語コミュニケーションではありますが。
言葉があるのに、誰にも声に出して伝えることをしないで自殺してしまう子ども達。言葉があるのに気持ちを聞き出せない周囲の大人。こんなニュースを耳にすると胸が痛いです。
でも、明確な言葉より、非言語のほうがコミュニケーションに占める割合はおおきいのです。表情・仕草・目つき・身振り・・・・。
言葉があるかないかだけに拘泥せず、彼らの発するサインに敏感になれるようにしたいです。気持ちに寄り添えれば、サインは読み解けるはず。