自閉症の世界

~自閉症の世界を知って、障がい児の子育てに役立てよう~

共通点

 現在、高齢者についてマスコミで報道される内容は、随分と多岐にわたってきましたねぇ。

 加齢による病気をどう予防するとか、筋力を維持する食べ物・栄養素はどうだとか、ぴんぴんころりのための運動やストレッチはどうするのがいいとか。

 それに高齢者のほぼ全員がおびえる認知症の予防に効果のある食べ物や脳トレの話。カラスの鳴かぬ日はあってもか認知症の話を聞かない日はないくらい。私も認知症に関するテレビ番組には思わず、目・耳が釘付けです。

 自閉症の療育に携わっている人や、関わってきた人はお思い当たる節があると思いますが、自閉症児者と認知症の人の間にはなんか、共通点を感じますよね。

 昔、療育に通っているお母さんからこんな話を聞きました。

彼女の子どもは重度の自閉症。しかし障がい児と認めたくなかったお祖母さんは孫に対して冷淡だったというのです。

 それがお祖母さん自身が認知症を患ってから、孫と祖母の関係はがらりと変わってしまった、というのです。二人が寄り添って仲良くソファに座っている光景を見たお母さんはびっくりしたと言いました。

 自閉症の孫と認知症のお祖母さんの波長が合うようになって、似た者同士!と共感しあうようになったのかも。

 今、認知症の方への接し方があれこれ指南されていますが、それってこばとが平成元年から療育で実行してきたことじゃないか、思うことがあります。人間の根源的な付き合い方ともいえるような。

 私も迷子になったと3人の認知症のお年寄りとかかわった経験があります。ひとりはお身内を探し、あとの二人は交番にお願いしましたが。自閉症の子も、認知症のお年寄りも、迷子になっても困った顔をしないんですよね。

 

 

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