自閉症の世界

~自閉症の世界を知って、障がい児の子育てに役立てよう~

こだわり

 平成最後の雪が降りましたね。

 短毛のため超寒がりやのシェリーはガラス越しの空気の冷たさに恐れをなして、そそくさとハウスの毛布の中にもぐり込み、隙間から鼻の孔だけ出していました。

 それで冬眠でもしてくれればいいのですが、朝ご飯の用意が出来ると、呼ばなくて出てくるんです。まったくもう。

 あっという間に食べ終わり、水は?と声を掛けようとした時には、抜け殻のような毛布の空洞にもう潜り込んでいる。本当に自己中心・自己に正直。

 いやいや、今日はそんなことを書こうとしたんじゃなくて、こだわりのことでした。こだわりはなにも自閉症の専売特許ではなくて、人間だれしもある「なくて七癖」ですね。私は自閉っぽさは誰にでもあるものとおもっていますが、困るか困らないかの違いは場所の空気を読んで我慢できるか、他人まで自分のこだわりに巻き込んでしまわないかですね。

 こばとのパソコン教室に通ってきている30代社会人男性、今も小さい時のこだわりを引きずっていますが、大人になって、一人ひそかに楽しむようになっています。

 今、彼は交差点にある、視覚障がい者用の青に変わった時のピヨピヨという音やボール(様々な色形の物)をスマホにため込んで時々こだわりを楽しんでいます。

しかし昔の「時間こだわり」の時は困りました。

 中学生の時、30人程筑波山に夏合宿に連れていって、当時はまだあったユースホステルに泊った時のことです。グループごとに決められて時間にお風呂に入ることになっていたのですが、彼はお風呂は夜8時だと言って入ろうとせず,時計を見ながら部屋の前をうろうろ。待ってられないのでグループは先に入浴しました。

 8時ジャストに彼は風呂場に来ました。このこだわりは全体の活動に影響がなかったので許せましたが。

 

 私のこだわり、なんだろな。

 

f:id:kobatokoba:20190209120353j:plain