自閉症の世界

~自閉症の世界を知って、障がい児の子育てに役立てよう~

直感

 千葉で久々に積もった4センチの雪のはあっけなく消えてしまいました。

大雪だなんて笑わせるね。

 平成元年にこばとを始めた頃は、数センチどころではない大雪が、毎年のように当たり前に降っていた。こばとの手前にある歩道橋の階段は、段が見えないほどこんもりと雪に埋もれることもしばしば。

 子ども達が来る前にスタッフ総出で雪掻きをしたこともよくありました。そういえば大雪は5~6年前からはほとんど降らなくなりましたねぇ。

 雨が降っても、雪が降っても子どもが大勢こばとに通って来ていたあの頃、中度・軽度の発達障がいの子ども達は個別の学習をした後、中学年・高学年各クラス12名ずつに分けて、ソーシャルスキルレーニングというものをやっていたっけ。

 中学年・高学年別々に子ども達のレベルに合わせた手作りのプログラム内容で、子ども達も楽しみにしていて、結構楽しかった。

 私は高学年のクラスで時々ちょっと哲学的な質問をして、子ども達に考えさせるのが好きでした。

 ある日のスキルの時間に私は「生きるってどういうこと?」と問いかけました。

 子ども達の眼差しは真剣だけどなかなか言葉が出てきません。難しかったかな、と思っていると、一人の軽度だけど自閉傾向強めの子が「動く」と応えました。

 私は補足する気さえ起きないほど的を得た答えに、「そうだね。ぴったりだね」と言いました。

 その頃私は、福岡伸一氏の『動的平衡』という本を読んでいて、命とは?生きるとは?ということを考えさせられていたからです。

彼らの方が多すぎる情報に惑わされず、本質を直感出来るのかも。

 

 

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