最近のニュースを聞いて・・・。
言葉の力ってすごいですね。人を生かしもすれば、殺しもする。
この言葉、発語があるか、ないかは自閉の症状のある子達にとって、能力や理解力の大きな判断基準にされてしまいす。
言葉を発しないからと言って言葉を理解していない、ということではないですよね。
でも、言葉を発しない、言葉が少ない自閉っ子たちは誤解されてしまいがちなんです。
言葉を発しないから何を考えているのか分からないとか、こっちが言ってることは分からないだろう、と思われがち。
療育をしていた時、重度の自閉症で発語は要求語を少々という男子のお母さんがこんなことを話してくれました。
その子は育てに手はかかるものの、両親はとてもかわいがって育てていました。
彼が5年生の時、夫婦で自閉症のことを明るく喋っていたら、そばで遊んでいた息子がタイミングよく「悪かったね!」と口をはさんできたのでびっくりした、と言っていました。今まで言ったこともない言葉を言うなんて。
その子は自閉症についての話の内容をよく理解していて、なおかつ自分が自閉症だと分かっていたんですね。
自閉症児の療育していた時、こういう例によく出会いました。
自閉症の子ども達は自分が自閉症であることが分かっていて、なおかつ自分で自分をコントロールすることが出来ない困り感の中にいるんです。