前回は双子の男児が2人とも発達障がいを持っていた話を書いた。
こばとの長い療育期間中、双子とのかかわりは十指に余るほどだった。
二卵性の女児・女児、二卵性の男児・女児、
と組み合わせは様々だったが、一卵性の女児・女児はいなかった。
話は横道にそれるが、
私の三男と四男も一卵性の双子である。40年以上も前のことだが。
3度目の妊娠の時、双子を産みたいと切に望んでた。
受診した病院で、「今度は双子です」。と言ったら、
「そんなこと四カ月でわかるわけない!」と叱責された。
それですぐに別の病院に変えた。
今なら、超音波エコーで双子どころか、性別もすぐに分かっただろうが。
変えた病院では8か月目に入った時、レントゲンを撮っても大丈夫だろう判断した。
撮った画像には二人頭を並べて映っていた。
出産直前に頭の位置が変わって、5分違いで生まれてきた。
二人には夏合宿をずいぶん手伝ってもらった。
あわやと言う所を何度も助けられた。
横道に逸れ過ぎた。
話を元に戻すと、
こばとに来た双子の場合、
健常児と重度自閉症、軽度知的障害または軽度自閉症の組み合わせ。
二卵性女児・女児の組み合わせでは
健常児と重度の自閉症、
二卵性の男女の組み合わせでは
あとは、ADHD系女児と重度自閉症男児、アスぺガー男児と重度自閉症女児、
双子ではないが第一子が重度の自閉症の場合、年子の第二子も
リスクが多いように感じた。
・・・障がいの程度は少し違ってあらわれるが。
男児、女児の年子で二人とも重度の自閉症というケースもあった。
年が離れた兄弟でも、複数発達障がいの枠内に入るケースも多かった。
こばとが療育する場所だったので、必然的に兄弟にも接することになったのだが、
一人が療育に通っているうちに、他の兄弟も療育を受けに合流する
ということも多くあった。
4人兄弟のうち、3人までが何らかの発達障がいを持っていたケースが3ケースあった。
子育ての苦労は並大抵ではない、などという程度のものではなかったろう。
兄弟で障害を抱えることになった子どものお母さんは肝が据わっていた。
人には分かってもらえぬほどの苦労、心労があるだろうに明るかった。
それはその場で繕っているのではなく、開き直って生きる
本物の強さのような感じだった。
自閉症は遺伝も関係していると医学的に言われることも多く聞く。
現代はエピジェネティクスのスイッチがオンになりやすい、
発現しやすい環境になって来ているのかもしれない。
今日、書こうと思っていたとびきり明るいお母さんお話、
双子の話を長く書きすぎたので次回にまわそう。