自閉症の世界

~自閉症の世界を知って、障がい児の子育てに役立てよう~

年賀状

 

 元日は晴れ!!

 

 青空が見えるさわかな天気。

 やっぱり、嵐のスタートより穏やかな晴れの方が平和感がある。

 天気が良いと気分も上がる。

 これが嵐の出だしだったら、新年の気持ちドーンと下がってしまうだろう。

 人間の精神状態ってこんなにも天気に左右されるもなんだぁと改めて思う。

 

元日でうれしいのは年賀状だ。

郵便配達屋さんのバイクの音に耳をそばだてる。

 

去年の12月は今どうしてるだろう?と気になった子

(といっても、もう20代、30代もいるが)200枚ほど出した。

 

もらった年賀状はその3分の2。

転居、住所不明などで結構な枚数戻ってきた。

 

でも、貰った年賀状には嬉しい一言が書き添えられていた。

 

既に就職している子から仕事頑張っている。

同じ職場で続いているようで嬉しい。働きやすいのだろう。

 

社会福祉法人の事業所のレストランで働いている子(30代)からは

食べに来てくれ、と書いてあった。

その事業所は何種類かの業種を運営していて、こばと卒の子が何人か働いている。

そのレストランはうまい、おいしいと評判らしい。

支援学校生達の憧れの事業所だ。

今年支援学校を卒業する、洗濯奉行も念願かなってそこに就労する。

 

いつか、食べに行かなくちゃ。

 

 

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自ら望んで転職したという子(20代)もいた。

転職はうまくいって、頑張っているらしい。

 

障害者スポーツ大会で背泳ぎで金、平泳ぎで銀メダルを取った、

と、書いてきた年賀状もあった。

ラソン大会にもたびたび参加しているスポーツ美女(20代)の

年賀状も嬉しいかぎりだ。

娘なら自慢したい。

 

毎年かかさず、ご両親と子ども本人(特例子会社にITで就労)から年賀状をもらう。

子の年賀状には、31になるので結婚もしたい、と書いてあった。

 

こばとでパソコンやっていたので、今年支援学校を卒業したら

銀行の特例子会社に就労する、といううれしい報告もあった。

タイピングは1級の早打ち。

過去記事の彼を思うとよくぞここまで育ったな。

 

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中でも気にかかっていた2青年が近況を書いて来てくれて嬉しかった。

 

 去年の3月大学を卒業したアスぺ系の2人。

2人とも3歳から育ちを見て来た。

ひとりは過去記事に書いたこともある

 

kobatokoba-kosodate.hatenablog.com

 

 駅で偶然彼に出会った時、就労移行支援事業所に通っていると言っていた。

その後、私は気になって彼にメールしてしまったが、

その時、彼は東京に近い駅錦糸町で働いていると簡単に返事してきた。

仕事の詳しい内容は書いてなかったが、一応安心した。

 

 年賀状にはその就労支援事業所に就職した、と書いてあった。

東洋史とはつながらないが、真面目さが買われたのだろう。

記憶力も抜群だし。

よかった!よかった!

 

もう一人の彼。

バリバリの鉄ちゃん。

 

3歳でこばとに来た時は言葉はあり、知的にも低くなかったが、

聡明なお母さんは迷うことなく、ブレない療育を目指した。

発達障がいを支援することを看板にした幼稚園に行っていたが、

考えを異にすると、転園さえ厭わなかった。

 

幼児の時、初めて連れて行った夏合宿の事が忘れられない。

宿舎にしていたユースホステルでのフリータイムの時、

友達と遊ぶように声をかけると、

「友だちなんかいらないよ!」と返事が返ってきたのにはびっくりした。

お母さんに言うと、「テレビの受け売りですよ。」とばっさり。

 

アスぺ系だったので学力的には問題なかった。

自分の知識を相手の反応にお構いなく披露しすぎるのが問題だったが。

性格も愛されキャラだったし。

 

中学校に進級した時は、1年の担任になった男性教師が

彼を特別扱いせず、彼の自己中をどのようにコントロールするか、

こばとに相談に来たほどだった。

高校も恵まれた。こばとでの彼を知っている先生がその高校にいたのだ。

大学は一般受験で、都内の某有名私立大学に合格した。専攻は地理。

 

彼は電車に詳しいだけでなく地理も詳しかった

 

中学生の社会トレーニングで千葉から東京に行く時は総武線に乗るのだが、

東京と千葉の境界や江戸川かかる橋梁について、事細かに説明してくれた。

そんな細かいことまで言われても、そこまでは興味を持てないよ、

と私はやんわり言ったことがあったけ・・・・

 

 地理は就職につながるかなぁ、と心配だったが年賀状を読んで、

すごいね!!と拍手したいほどだった。

 

 専攻を生かした建設コンサルタント会社に就職し、今は総務や人事、ITの庶務などにかかわっているそうだが、いずれ専門を生かせるだろう。

 

その会社は土木設計や区画整理測量、災害復旧や都市再生のまちづくりににも

かかわっているそうだから。

 

彼なら大きな仕事にもかかわれるだろう。何しろ細部までの記憶力は抜群なので。

 

よかった!よかった!

 

強度行動障害だった彼も37

 

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 お母さんからの年賀状にはグループホーム世話人をしている、と書いてあった。

 

 

みんな前を向いて頑張って進んでいるようで嬉しい。

私も2023年までの大殺界を乗り切れそうな気がしてきた。

 

年賀状繋がりで書きたいことはまだあるので、次の記事に。

 

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寒い、ストーブに張り付きたい