自閉症の世界

~自閉症の世界を知って、障がい児の子育てに役立てよう~

4人4様

   気付かぬまに 

       愛着障害の種を蒔いていたかも・・

 

 療育期間中、子育てに悩むお母さんは多かった。

可愛がって育てているつもりなのに、この問題行動は自分のせいか??

一人っ子の親は特に悩みが多かった。

 

他人と物を分かち合えない。

自分のものは自分のもの、他人のものも自分のもの、みたいなところがあって。

一人っ子という環境は今更どうすることも出来ない環境だ。

 

だから、お母さんには

そんなに自分のせいにすることないよ!

子供はもって生まれたものもあるんだから・・・

励ましとも、慰めともつかないようなことを良く言った。

 

 

子どもはもって生まれたものがある!!!

、は自信を持って言える。

 

4歳男児の下に2歳男児、その下に0歳の双子の男児

年が近かったので、ほとんど同じ環境下で育てた。

 

双子が生後8か月の時から、某女子大学の児童学の通信教育を始めた。

前大学では取らなかった単位を5年かけて9割方取り、

残り1年は編入学して目白まで通った、

通信では取れない単位だったので。

 

4人を育てる経過が児童学の参考になり、

レポート提出におおいに役だった。(レポートの他に懸賞文にも応募した。)

 

双子は4人兄弟の1人ということで、

ほとんど同じ格好はさせず、違った服装をさせ、

4人とも名前で呼びあった。

目白の大学を卒業した後、

4人を育てるために庭付きの一戸建て住宅に移った

 

私は子どもは人生の同伴者と思っていたから、

嘘をつかない、言い訳しない、他人の悪口を言わない、以外あまり干渉せず、

本人たちのやりたいということはやらせるようにした、と思っている。

 

四人とも個性が違い過ぎて、それそれの領分があり、

あまり互いの領分に入り込むこともせず、

兄弟喧嘩して困ったというような記憶は殆どない。

 

 

長男な何かにつけてマイペース。

小学校の時は休み時間、友達と遊ばず教室では本ばかり読んでいると言われた。

小学校6年の時、体育のサッカーで転倒し

花壇の縁石に頭を強打、頭がい骨がずれたことがあった。

後遺症もなく治った。

 

朝食もゆっくり新聞読みながら食べ、学校もぎりぎり登校。

間に合っているのか?、と聞いたら「間に合う。」と言っていた。

先生に聞いたらいつも走って来ると言っていた。

本ばかり読んでいて、ピアノは4人の中で一番遅くに始めた。

遅かったが、譜と読むのは早かったし、たちまち下の兄弟に追いついた。

チェロもやった。

英語の弁論論大会のようなものに出るというので、

「時緊張するか?」と聞いたら「しない。」と言っていた。

あまりあがらない性格らしかった。

 

高校も滑り止めは落ちたが本命の難関校には合格した。

受験当日、風邪で高熱を出したので、

私は受験校に別室で受験させてくれるように電話したのだが、

帰って来てから長男に余計なことをするな、とひどく怒られた。

 

大学一浪して本命の大学に入り、就職も本命の会社に入った。

読んだり書いたりの好きをそのまま仕事にしている。

運がいい人だね、と長男にはよく言っていた。

 

就職後間もなく結婚したが、貧乏育ちの彼は

金持ちの一人娘の金使いの荒い彼女とはうまくやって行けず

結局、早々離婚、これも愛着障害が根っこにあったのかな?

 

親の心配をする人ではない。

母の日や母の誕生日を気にする人ではない。

 

しかし海外の勤務地でパスポートをなくし

区役所から戸籍謄本が届かなくて、困った時は連絡してきた。

すぐにも必要というので、私は大雨災害注意用の出ている日、

(電車に乗っている時、避難警報が2,3回鳴った。乗客みんなのスマホから。)

東京の区役所に行き、戸籍謄本を取って、

大手町の本社まで持って行き、海外定期便に入れてもらった。

 

ありがとう、のメールはきたかもしれないが。

情が薄いのは持って生まれたものか、愛着障害か・・・・

 

 

 

次男はえくぼが出る顔で、睫が長くかわいがられるタイプだった。

何の神を信じていたのか知らないが、

神棚を買ってくれと言って、自分の部屋に神棚を置いていた。

円筒形の木の切れ端に神と彫って飾っていた。

仙人のような暮らしがしたいとも言っていた。

 

一番の金くい虫だった。

ピアノは3歳からやって、ピアノの先生は次男にはピアノを弾かせるより

調音をやったので、絶対音感になった。

絵もうまかったが、物を作るのも大好きで

友だちの所には遊びに行かなかったが,いろいろ作るので友達が寄ってきた。

 

虫と庭弄りも好きで、庭に様々木を植えたり、

キウイフルーツの雄雌株を植えて、自分で受粉させたりしていた。

沢山のキウイフルーツが実った。

虫も好きで蚕を桑の葉で育てて、繭をつくったり、

てんとう虫の幼虫にアブラムシをあたえてを羽化させたり、

グレープフルーツの種を育て、葉っぱについたアゲハチョウの幼虫を

部屋の中で蛹に羽化させていた。

半分は世話を手伝った。

 

小学校高学年の時、ピアノもバイオリンもやめて

陶芸をやりたいと言いだし、電車を乗り継いで習いに行った。

テレビにも出る有名な先生だったようで、費用が掛かった。

高校はソコソコ偏差値の高い高校だったが

陶芸は止めて、デッサンを習うようになってから勉強ががっくり落ちた。

このままでは留年か退学になってしまいよ、と学校から呼び出された。

 

私はとっちでもいいですよ、と言って帰った。

担任の先生はあきれたかもしれない。

高校側は彼を卒業させるためにいろいろ補修授業をやってくれたらしい。

一浪して芸大を卒業し、

今は好きなことを仕事にして、大きな家で犬と暮らしている。

結婚はしない。

人ともめったに会わないそうだ。身バレしないように。

締め切りの交渉とかは誰かにやってもらっているそうだ。

人に面倒見てもらうのが当たり前の人。

 

生き物好き、植物好きは続いていて、

自分ブランドの食虫植物もあると言っていた。

私は彼の家に行かないし、めったに会うこともない。

生きているかどうか、たまにメールする。

電話は出ないので。

 

浮世離れしたいというのは、持って生まれた性格か?

それとも、彼の生き方も愛着障害の表れかな。

 

 

4人分書こうと思ったが、

ちょっと長くなりすぎーーーー。

 

3男4男は次回に回すことにする。

 

 

 

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いつ何が起こるか分からない!!