えとことばのカード(2)
「マッチング」が分からない!という子どももいるでしょう。
「えカード」の上に「ことばカード」を重ねる、という指示が理解できない。
カードを渡すとパタパタはじいたり、机をたたいて感覚遊びに入ってしまったり
とてもカードマッチングどころではない。大いにあり得ます。
つい、声で注意したくなるのをぐっと我慢して、
シールマッチングの時と同じように、無言で手の動きを介助してあげましょう。
つまり、ことばカードを持った子供の手を軽く支えて一緒に動かして
マッチングする絵カードの上に来たら介助を外して重ねて置かせるのです。
子どもは並べたり、積み重ねたりするのが好き!な子が多いです。
そこをうまく利用して興味を持たせるようにしていきましょう。
飽きさせず集中させるコツは、一回のセッションでしつこく繰り返しやらず
さらっと、一回やるだけにして切り上げてしまう事です。
そして、マッチングカードが遊び物にならないよう
「また明日ね!」と子供の手の届かない所にかたずけてしまいます。
もっとやりたい!気持ちをもたせたまま切り上げるのが長続きの秘訣です。
そのほうがカード課題に対する興味、集中を高めます。
1日1回、15分程度ですませます。
毎日やっていくうち絵と耳から聞いた名詞、そしてことばカードの文字が
結びついていきます。
視覚的記憶力の高い子どもの場合、「ことばカード」を黙って渡しても、
絵カードの上に正しく置くことが出来るようになる子どもが多くいます。
「えとことばのマッチング」をやっていると、
言葉に対する反応が良くなった!
指示が入りやすくなった!
これでいいの?というような確認を求める表情をするようになった!
など、嬉しくなる変化が子どもに見られるようになります。
毎日15分、継続こそがちからなりです。
そしていつの間にか名詞が随分分かるようになっていることに
気付かされることでしょう。
「絵とことばのマッチング」が出来るようになると発語にもつなげることが出来ます。
「えとことばのカード」の絵柄と同じ絵柄が、ヒントとしてついている
「ひらがなカード」があります。
これも考案・制作したのは私ですが、
ヒントがあるので「音」を思い出しやすいのです。
「あし」のヒントが付いたひらがなの「あ」を見せて、
「あ~」と発声させてください。子どもはあしのイメージが浮かび
大人の口元をみて「あ~」と復唱しようとするでしょう。
復唱したらしめたものです。
ひらがなカードで次々に音声模倣をさせていきましょう。

1音節の復唱から2音節・3音節のオウム返し・・・
2語文・3語文の自発語・・・
成果はその子の本来の能力に合わせて別れて行きますが、
『自分の世界』から出て来て、人とコミュ三ケーションが出来るようになります。
意思表示し、そして意思が相手にも伝わるようになるのです。
たとえ少ない言葉でも
言葉が出るようになると子どもの顔にしまりが出て来て、
目が輝いてきます。
表情が豊かになります。
その成長は周囲の人々をも幸せな気持ちにしてくれます。
了
