自閉症の世界

~自閉症の世界を知って、障がい児の子育てに役立てよう~

2019-09-01から1ヶ月間の記事一覧

AIは友だちになれるか?

「慣れて来た頃にでる素」の続編 特例子会社に就労している自閉症の彼は、職場の上司から母親が電話で 呼び出しされたのをうすうす察知して、 くびになることを恐れている。(解雇を知っているのは驚きだ。) 自閉症児者は不安を言葉に出来ないが、周りの人間…

慣れて来た頃にでる素

今年1月に特例子会社に就職した、自閉症青年のお母さんから電話があった。 「ちょっと、職場で・・・」 お母さんは心配事の相談をする時も、あまり深刻な声ではなく、内緒話をするような話し方をする人だ。 彼は重度の自閉症であるが支援高校高等学園を卒業…

家族は一緒がいい。

家族に障害の子どもがいると、 確かにいろいろな面で困難・制約がある。 特に自閉症の子どもの場合、 こだわりを切り替えられない。 偏食で外食が難しい。 外でパニックなど起こされたらどうしよう。 公共の場で騒がれたらもうそれだけで疲れてしまい、来る…

ないものねだり

前記事の支援高等学園の高校生は3人兄弟。 次男は健常児だが、 末っ子はADHDの症状にあてはまるタイプ。 長男の報告にご両親が同行したのは末っ子の相談もしたかったようだ。 末っ子にとってもこばとはなじみのなつかしい場所。 彼は保育園の年少児の時…

アイデンティティの葛藤

今年、特別支援学校高等学園に入学した男子から, こばとに顔を出したいと2度も電話を貰っていた。 だけどいつもその日突然行きたい、という急な連絡。 会いたくとも、用事や都合で会えずにいた。 その日の電話も突然の訪問希望だった。 応対に出た相棒のス…

100記事目 その2

救助を待っている時間は長かった。 山の中腹、しかも斜面の細い登り道。 目も開けず震えも止まらない彼に、 私も震えながら「大丈夫!大丈夫!もう治ってる!」と言い続けた。 やっと救急隊員が来て、彼を担架に乗せて細い山道を登り始めた。 私は担架の横を…

100記事目 その1

100記事目になった。 大学の障がい児教育の教科書には載っていないような、自閉症の世界を知ってもらいたいな、と1月12日めからからブログを書き始め100記事目なった。 ブログは平成元年に始めたこばとの日々を思い出し、書き連ねてきたのだが、 記…

母は弱し

幼児期の自閉症児の療育では 確固たる態度、揺るがぬ信念, 即断、即決、スピード判断、 不安、迷い、動揺を顔に出さない演技も必要だ。 家庭でも家族が共通理解をして、自閉症児に対しては一貫した態度で養育を しなければ、自閉症児は自分の都合のいい方を…

たんぽぽ

夏休みも終わり直前の金曜日、 真っ黒に日焼けし筋骨たくましい、ガテン系でなおかつ美形の 洗濯奉行が1か月ぶりにパソコン教室に顔をだした。 kobatokoba-kosodate.hatenablog.com お母さんの連絡帳には、夏休み中に出かけた先や、やった事がいろいろ書い…