アポなし予期せぬ来訪者
3月のいつのことだったか、千葉にも雪が積もった翌日のこと
道のあちこちにはまだ消えない雪が残っていた。
昼近く、旧教室の玄関ドアのすりガラスに何やら人影が映り
シェリーが野生の声で吠えたので
誰か来たのか?配達か?・・・ドアを開けた。
お客さん慣れしているシェリーはすぐにドアから顔を覗かせ
外に出ようとした。お利口なので出ても勝手には行きません。
ところが、たちまちパニック場面が大展開。
大丈夫、大丈夫だよ!!走んないでーー!!そっち行かないでーー!!
戻って来てーー!
私は慌てて、大騒ぎに煽られて吠えるシェリーを抱き上げ事務室内に
戻してドアを閉めた。
騒ぎが一先ず収まると、
中年男性が昔、幼児教室に通っていました、と言って
中高生ぐらいのちょっと太めの息子の名前を言った。
R君!
あぁ~覚えていますよ。
面影があります!!あります!!
顔立ちは幼児のあの頃をそのまま大きくした感じじゃないですか!!
息子はおそるおそる戻って来たものの、玄関ドアの方をちらちら見ながら
半径2メートルのソウシャルディスタンスを保ってうろうろ。
お父さんも10年ぶりで、しかもマスクをかけていたので
すぐには分からなかった。
私が覚えているかどうか心配だったのか、お父さんは
こばと幼児教室時代のアルバムを持って来ていた。
(こばとは初めから母子分離療育だったので、指導中の様子は
時々写真にとって保護者に渡していた)
わァ~なつかしい~~
それから少しどころではなく思い出話をした。
お父さんは息子のYouTubeチャンネルを作っているので、
私の事も取り上げていいか?、と聞かれたので
私は話の勢いで、えェ~いいですよ!。
そして、お父さんには
高等部になった息子君は高等部の3年間の間に
卒業後も見据えて日常を過ごすことが大切ですよ!、
などと説教じみた立ち話をつい長々。
息子君は早く約束の帰りの食事に行きたがって催促していたので、
「また来てね、1人でお風呂にはいってね」とバイバイ。
4月になって、今度はご両親そろって息子君と新教室を訪ねてきた。
ちょうど療育、パソコン教室の空いた時間だったので、
新教室のソファでまたまた長話、・・・お喋りな私!
そしてお父さんは息子君のYouTube
「うーチャンネル」をサラッと紹介して画面を見せてくれた。
仕事が終わってから、
ゆっくり、うーチャンネルにアクセスしてみると、
前回、ひょっこり立ち寄って、
旧教室の玄関前でした長話がまるまるのっているではないか!
えーーッ、‼こんなに長話した?
喋り出すと止まらないんだね、私。