自閉症の世界

~自閉症の世界を知って、障がい児の子育てに役立てよう~

早期療育

視線

目は心の窓 目は口ほどにものを言う 自閉症の判断の目安とされるものの一つに 目が合わない、 という症状が上げられることが多い。 確かに幼児期は目が合わない自閉症児が多い。 しかし、長いこと療育してきたが、 私は目が合わないのではなく、目を合わせた…

思春期暴風対策

忙しすぎて記事をあげるのに何週間もかかってしまった・・ 3年との9条図書の出荷準備が始まったし、 定期に療育している子の他に、何故か療育相談が続けてはいったり・・・ GO TO トラベルなんかとても、とても手が届かない。 さてと、 思春期対策は幼…

発語の後に・・

養育は発語だけが目的ではない。 発語の後に本質は出てくる。 kobatokoba-kosodate.hatenablog.com kobatokoba-kosodate.hatenablog.com 女児が2歳8か月の時、お母さんから療育相談のメールが来た。 言葉が出ない!という主訴から始まって、 同年齢に比べ…

見捨てられ不安 パート2

報酬系の有効利用 人間は誰しも大なり小なりの不安を抱えて生きている それはあたりまえのことだ。 しかし、見捨てられ不安は人格の根幹に食い込んで 長引いてしまい、やっかいだ。 程度を越してしまうと、依存やパーソナリティ人格障害のような 精神疾患を…

それぞれの療育

療育方法は国それぞれ!! こばとが8人スタッフ体制(私もその中の一人)でやっていた時期 海外からの帰国児も多くいた。 海外の留学や赴任は 子どもが小学校に入学する前が都合がよいということなのか 医師や上級国家公務員、グローバルな会社に勤めている…

素直さは能力?

<素直さ>は成長の肥やし 性格って何だろう? よく、性格が良いとか、性格が悪いとか、人はざっくり評価する。 真面目、だらしない 素直、ひねくれてる、 性格だから仕方ないよね,とか持って生まれた性格だから、ともよく言う。 長い療育中、感じ続けたこ…

あの手この手 の続き

お母さんは療育計画を密かに進めていた。 1回目の面談後、何の音沙汰もなかった。 一度だけ、その後の様子を聞こうと、電話をかけたことがあったが 繋がらなかった。 どこかの療育に通えるようになって、お母さんの不安が解消したか、 女の子に発語が出るよ…

言葉につなげるあの手この手

こばとの発語メニュー 赤ちゃんは喃語の時期を経て 大人の口元をよく見るようになり、大人出す音を真似するようになる。 そこは、大人も赤ちゃんが真似しやすいような音、 まんま、とかばぁーばぁーなど単語ではない音を 高めの声と笑顔で話しかける。 赤ち…

繋がるツール(支援教育教材その3)

識字学習はコミュニケーション手段 私が紙とえんっぴつにこだわるわけ。 自閉症児はとにかく、自分の思い、気持ちを人に伝えることが苦手だ。 たとえ発語があっても CMの繰り返し、ワンパターンの独り言 こだわり言葉、しつこい繰り返し 相手には何が言い…

認知発達の鍵(支援教育教材その2)

障がい児の認知発達を促すカギとなる道具は アナログか?デジタルか? 前記事ではICT活用、デジタル教育教材開発の女性社長さんとの面談は あれよあれよのコロナ感染拡大、自粛要請でうやむやになり、 アポは無くなったものだと思っていた。 6月に入って…

きれい・きたないの感覚は脳のどこにあるか?

自閉症育て、療育の中で 【きれい】【きたない】を教えるのはとても難しい。 しかし、彼らはまったく【美】が感知できない、というのでもなさそうだ。 重度自閉症の幼児であっても、若くて、髪が長い美人、 笑顔がかわいい女性には警戒心がない。 こっち見て…

狼に育てられた少女

混迷と教育試行・放棄の時代? 狼にそだてられた人間の子供の話としては、 1920年にインドで発見されたアマラとカマラの話は有名だ。 知っている人も多いだろう。 美内すずえのマンガ「ガラスの仮面」にも出てきたことがあるし・・・ 随分古い本だけど …

妖精

妖精? or 小人? 平成元年に開始したこばとには自閉症とその周辺の子ども以外にも 様々な障害を抱えた子供が(数は少ないけど)療育を受けに来ていた。 こばとはすべての子どもに門戸を開いていたから。 癲癇からくる知的障害。 先天性筋ジストロヒィー コ…