自閉症の世界

~自閉症の世界を知って、障がい児の子育てに役立てよう~

これから

 卒業シーズン。

ただひとり療育しているあの子も卒園しました。

 紐ふりのこだわりがプチ復活しただけでけ、ストレスフルの日々を乗り切れたよう。良く頑張ってえらかったね。

 年長さんだったので卒園の前の日、最後のお勉強の時間があったようです。

 簡単な文字や数字を彼が自力でなぞったと、初めて先生に褒められた、とお母さんが言いました。お母さんは嬉しかったけど、もっと早く認めてもらいたかったとも言いました。ずっと練習してたから。

 きっとこれまではやる気を見せないので、園の先生が彼の手を持って一緒に書いていたのでしょう。彼はその日これで最後だと分かって、自分でやる気になり集中したのかも。自閉っ子は終わりが見えると頑張るんです。

 年少の時から療育を始め、毎回根気忍耐の繰り返し。多動を無言で止め、着席するようにシールや制作で誘い、脱力の手にえんぴつを持たせ、空を泳ぐ目線を手元に引き寄せ、…長かったなぁ。でも年長になると、これでおしまいかなとわかると、集中し目線も最後まで続く、ようになったんです。

 

 彼は地元の支援学級に入学します。

学習はこれから。

 見通しがつくように、そして終わりが分かるようにしてもらえれば、きっと可能性を広げていけると期待できそう。

私は年だからあと何年付き合えるかなぁ・・でも楽しみ。

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