土曜日は学校が休みなので、遠方の支援学校中学3年の男子がパソコン教室に来ました。彼は姉弟の双子。
姉の方は健常児でしたが彼は重度の自閉で、幼児期こばと治療教育センターに来た時は言葉もなく、オムツで寝転んで泣くばかりの状態。ご両親は共働きでした。
こばとには何組か双子の障がい児、一人だけだったり、二人ともだったり、あるいは兄弟でという家庭もありました。
障がい児の子育ての苦労・ストレスは並大抵のものでないことはよくわかっていたので、お母さんに「頑張って。」とは言いませんでした。頑張ってないわけはないので。
その代わりこばとが子どもさんのできる事を見つけ伸ばして、お母さんに喜んでもらい、希望を、明るい気持ちを持ってもらうことでした。子どもはお母さんの気持ちをすぐ察知しますから。
子どもが伸びてくると、お父さんも協力的になり成長に関わっていこうという姿勢がでてくるのを多く見てきました。
前述の男子、伸びはゆっくり、言葉も少なめですが記憶力抜群、中学校から始めたパソコンはローマ字打ちで結構の速さ、ワードの編集も一度覚えるとその後はサクサク。家でも自分のスケジュール表を作っているとのこと。支援学校では作業も速く見込みも抜群とのこと。
しかし、ここまでくる道のりは並大抵ではなかったはず。幼児期は祖父母さんの助けもあったけど就学後は児童ディサービスを何か所か使い、スケジュール管理も一仕事だったよう。姉の方にも気をくばらなければならなかったし。
でも、ご両親は何とか彼を成長させようと一生けん命でした。幼児の時、こばとに来る日でもない日曜日に彼にパンパンのリュックを背負わせて歩かせているので、「何やってるの?」と聞いたらこばとの合宿の練習だというのです。
とにかく幼児期は子育てが大変、公的・私的サービス・つながりを利用して乗り越えるしか。現在はそれが可能な時代ですから。私も40年前、4歳・2歳・0歳の双子の4人のの子育てをしていたっけなぁ。
シェリーです♡