自閉症の世界

~自閉症の世界を知って、障がい児の子育てに役立てよう~

コロナの先は・・・・

コロナの先に見えるのは?

 

1月にアトリエ・カフェがオープンした時は

なつかしい顔・顔・顔が集い、

笑顔にあふれた令和2年のスタートだった。

 

それが あれよ・・あれよ という間に

世界中にコロナ感染拡大!!!

 

こんな展開・こんな事態を誰が予想しただろう。

でも人類の歴史はこんな事態を繰り返してきたのだろうけど・・

 

コロナ収束後はウィルスと共存しながらも

社会や価値観はがらりと変わっていくんだろうなぁ。

 

あんなに働き方改革論議が喧々諤々続いていたのに

コロナウィルスがあっという間にケリをつけてしまった。

 

これからは不登校の子どもはオンラインで学習し

三密の学校に行かなくとも引け目を感じることなく、

親も学校に行かせようと焦ることは無くなるかもしれない。

子どもの学び方の選択肢も増えることだろう。

 

引きこもりの人はテレワークで仕事をする。

家に引きこもっていても仕事ができる。

人と会ったり、話をするのが苦手でも

画面越しであれば気後れすることなく、

自分の気持ちを言い、能力を発揮できるようになるかもしれない。

 

障害者の存在がもっと必要とされる時代になるかもしれない。

 

 

アトリエ・カフェオーナーの土日画家の息子君は

テレワークは出来ないデスクワークだったので自宅待機となった。

緊急事態は6日まで、という見通しを示され、

それを支えにイライラを爆発させずに頑張っていた。

 

それが・・・

会社から、自宅待機が伸びて出勤は11日からとの連絡を貰ったそうだ。

本心はショックだったろうが、

11日という見通しを貰ったので、

それを自分にも言い聞かせ、

会う人にも言って、自分を納得させているようだ。

 

彼の会社は障害者のための会社なので、

働く人の気持ちを考え、しばしば連絡をくれたそうだし、

休業中も6割の賃金を保障してくれるそうだ。

 

一方、こばとの卒業生の中には、自宅待機ではなく

コロナ自粛中も医療従事者と同じように働いていた人も何人かいる。

食品スーパーに就職した人や食品を作る事業所に就職した人。

毎日野菜を出荷する農業ハウスに就職した中度自閉症青年。

皆、生活に密着した仕事だ。

 

今年、支援学校高等部を卒業した軽度自閉症女子は

病院の入院患者のためのパジャマや入院セットを

クリーニングしてレンタルする障害者雇用の会社に就職した。

GW中も働いているというラインが来た。

そうだろうな、コロナで大忙しだろう。

 

彼女は今年の1月までなかなか、これっ!とという就職先が決まらず

不安な表情でパソコン教室に通ってきていた。

やっと、就職が決まり、卒業を目前にしてコロナ感染拡大。

卒業式が出来るかどうか不安が募るばかりだったようだが、

学校側が様々な配慮をして、卒業式を挙行してくれた。

 

はかま姿の素敵な写真をラインで送ってきた。

 

 

スマホを使いこなしているのは驚くばかりだ。

 

彼女は中学2年の時、こばとのパソコン教室に入会した

 

其の頃は会話もスムーズではなく、ワンパターン・一方的なしゃべり方だった。

私に、二葉明子は知っているか?とか、

昭和時代の歌手の人物名を知っているくせに聞いてきたり

先生は地獄に落ちるのか?とか同じことを何べんも聞いきた。

そうだよ、先生は地獄行だ、というと笑ってまた聞いてくる。

 

しばらくたってから、母親への帰るコールのためケータイを持たされた。

 ケータイを持つようになってから会話がめきめき上達した。

お母さんに帰るコールをして電話を切る時に、

いつも「失礼します。」と言って頭を下げていた。つい笑った。

 

高校3年になってスマホを持たされると

もともとカレンダー少女だった彼女は、たちまち操作を覚え

私にライン友だちになりたいと言ってきた。

 

彼女は就職してからもラインを送ってきた。

「甚平折り、頑張っています。」と送ってきた後に

自分で「お疲れ様です。」も送ってくる。

 

休みの日にパソコン教室に来たいのに、コロナで行けないと

ラインを送ってきた。その後に泣き顔のスタンプも。

 

 

 

コロナ収束後、学校も社会も働き方も大きく変わっていくのだろう。

障がい者の能力も見直され、

ますます必要とされる社会になっていけばいいなぁ。

 

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誰か来ないかなぁ~