自閉症の世界

~自閉症の世界を知って、障がい児の子育てに役立てよう~

太古のなごり

.人間は皆、自閉の症状を持っている。

 と言ったら、総スカン、反撃を食らうかも?

 

これは、まったくの私見・私感。

(反感を感じる方はスルーしてください。)

 

 長いこと自閉症児を療育してきて

自閉症の症状、特有の行動だと言われている行動は

人間誰しも持っているよなぁ~と思う。

 

自閉症は行動が極端で、強烈、過度。

我慢できずに切り替えられないことも多い。

突然のフラッシュバックで周りの者の理解不能もある。

 

一方、誰しもの人間は我慢する、

目立たないよう、ひかえめにやる、こっそりやる。

だから自閉症とは一線を画してしかるべきもので別物。

自閉症の症状を特別視したくなる。

 

でもねぇ、

よくよく彼らを見ていると人間の原点を見ている思いがする。

決して、理解できない行動ではない。

 

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人類の進化

 

言葉を持たない太古の人間だったら、自閉症と同じことをやっていたのではないか?

 

目が合わない。

 敵、自分より強い者に出くわしたら目を逸らして逃げる。見つめたりはしない。

 捕まらない離れた距離、戸の隙間などから見る時は目の焦点が合う。

 

同じ道を通りたがる、道を変えられない。

 大自然の中では安全と確認できた道を通りたい。けもの道だってある。

 

手づかみで物を食べる、食べ物の臭いを嗅いでから食べる。

 食べ物が安全かどうかを確認する当然の動作。

 

トイレで排泄をしない。きずかれないようにカーテンの陰や隅っこにいっていきむ。

 敵に襲われないように安全な隠れた場所でないと落ち着いて出来ないということは

 有り得ること。

 

人の臭い、髪の毛の臭いを嗅ぎたがる。

 仲間かどうか確認したいのかも。自分のお尻を触って臭いを嗅ぐ子もいる。

 人のお尻の臭いを嗅ぐ子もいる。

 若い女性、長い髪は好きである。

 

椅子に座れない。

 じっと座っていたら敵に襲われかねないので、隅っこにうずくまっているか

 動き回る方が安全。椅子の上にうずくまるのも好きである。

 

箪笥の上など高い所にのぼりたがる。のぼっても平気。

 地面にいるより高い所の方が安全。周りを見渡せるし敵との距離がとれる。

 要するに相手につかまらない距離をたもつ。

 

手をひらひらする、理解しがたいあの動作。

 言葉のない時代のハンドサインに名残かも。

 くびを振ることもあるが、遠くの音を聞こうとしているのかもしれない。

 その時、目は何も見ていず空をさまよう。

 

遠くまで響きわたるあの奇声

 非常に神経に触る声だけど、太古の昔は危険を知らせるためのコミュニケーション

 手段でもあったろう。

 目の前より、遠くにいる人に良く聞こえる。

 

聴覚過敏。耳ふさぎ

 自然の中での生活は、現代のように喧噪ではなく、静まりかえっていて

 微かな音も聞き分ける必要があっただろう。今、音がありすぎる。

 エンジン、モーター音など人工的な音に過敏である。

 

視覚優位。くるくる回る換気扇やタイヤ、高速で動く電車や画面に集中する。

 どこにあるか分からないようなお気に入りマークはすぐ見つける。

 言葉はない自閉症でも、ジグソーパズルなどの形を見分けるのが非常に速い。

 上空の鳥が獲物をフォーカスして見つけるように気付く。

 狩猟本能の名残が刺激される。

 

 

まだまだ、比較対象する行動があって・・・

長くなりすぎるので、今日の記事はこの辺で。

 

 

追記

用事がたてこみ不定期になってしまいました。

 

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前記事の続き・・あっ、来た来た。