自閉症の世界

~自閉症の世界を知って、障がい児の子育てに役立てよう~

Quo vadis、2021?

 

 

すごい1年だった!

人類が経験したこともないような1年だった。

 

あれよあれよ、と何が何だかわからぬままに時間が過ぎて行ったけど・・・

しかし、振り返ってみれば

私自身は何事も変わっていないように、

たんたんと療育と支援教育教材の普及をやっている。

 

 

自閉症の世界」のブログを始めたのがちょうど去年の1月。

長い療育人生で覗いてきた自閉症の世界を

独断と偏見の誹りを恐れず書いてみようと始めたのだが、

お役に立てたかどうだか・・・。

 

 

 

言語によるコミュニケーションの乏しい自閉の世界の住人は

表現が誤解、曲解、偏見の目で見られることも多い。

 

つい、最近もこんなことがあった。

 

重度自閉症の小学生男児がディ・サービスから帰って来てすぐ、

家にあるジグソーパズルを始めたかと思うと

顔つきも険しく大声を出して叫んだ、とお母さんはラインで言ってきた。

ディ・サービスでは9ピースのパズルをささっと仕上げて

褒められたけど、きっと疲れのだと思う、とお母さんはコメントしていた。

 

私はその解釈は違うんじゃないかな、と書いた。

 

ディでもやったのに、家に帰ってすぐパズルを取り出したということは

きっと、ディでパズルをやった、ということを男児は言いたかった。

しかし、9ピースのパズルなんかつまんなかった、ということを

言いたくて叫んだのではないか?

何故って、男児はすでに数十ピースものパズルをこなせるようになっていたから。

 

こばとでパズルを教え始めたばかりの時は、数ピースのパズルを

1ピース、1ピース介助し、彷徨う目線を手元に来るよう誘導し

完成させていたけど、今じゃ・・・・凄腕。

 

 

 

自閉症児が人の気を引きたくてやるいたずら、音出し、声だしも

大人には意図が伝わらず怒られるばかり・・・

療育期間中は彼らの出すサインの解読に腐心していたので

それをブログにしてみたのだが、はたして参考になったかどうか?

 

こばとでやってきた療育内容もいろいろ書いてみたが、

現実の自閉症育てに当てはめて考えてもらえたかどうか、

心もとないなぁ・・・・・

 

 

 

それに、今、必要としている親の所には届かないんだなぁ~と

思わされることがあった。

 

 

 

私は人に頼ったり、人の意見を聞いたりせず

自分のやりたいことを、やりたいようにやる人間だが

唯一相談するのが占い師さん。

 

 

気の運というのは信じる方だ。

物事を始めるのに良い時期かどうか、時々なじみの占い師さんに聞く。

今は大殺界の真っ最中で抜けるのは2年後ということだ。

 

その占い師さんから逆に相談されてしまった。

 

彼女の甥っ子の子どもが、どう見てもグレーゾーン。

一度大きい有名な療育ナントカに行ったそうだが

言葉も出ているので心配しないでよいだろう、と言われたとか。

甥っ子の嫁さんはそれで安心し、療育を受ける気は全くなくなった。

 

しかし、育て辛いためか言葉の暴力というか、虐待がちょっと酷いという。

私も話を聞いて、子どもも母親も放置しない方が良いですね、と言った。

甥っ子は遠くて、東京に住んでいるそうだ。

占い師さんは療育相談を受けてくれるといいけど、

とりあえずこばとのHPを嫁さんに見せると言っていた。

 

 

軽度、グレーゾーンであっても療育を必要とする子どもは

いっぱいいるのだ。

 

私に出来ることは何だろう?

 

来年はもっと自閉症育てに役に立つような

若い親御さん達が取組易い方法を考えていこうと思う。

 

2021年は地球上のすべての生き物にとって良い年になりますように!

 

 

 

 

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散歩嫌い!太ってしまった。