自閉症の世界

~自閉症の世界を知って、障がい児の子育てに役立てよう~

好きにしていいよ。

自閉症児者にとって 好きにしていい! と言われることは一番困惑することだ。 自由にして、というのと同じくらい 「まっ、いいか!」 「なんとかなるさ!」 「適当に!」 も不安をもたらす難しい課題だ。 御自身が自閉症の東田直樹さんの著作、「絆創膏日記…

パラダイムシフト

新型コロナウィルスでパラダイムシフト? 頭の片隅からコロナを追い出そうとしても、街中のこの人気の無さ! どうしても、コロナを意識してしまう。 しかし、この人気のなさ・・・ 過疎地ではかなり前から起きていたことなんだよなぁ。 もし、21世紀に戦争…

きれい・きたないの感覚は脳のどこにあるか?

自閉症育て、療育の中で 【きれい】【きたない】を教えるのはとても難しい。 しかし、彼らはまったく【美】が感知できない、というのでもなさそうだ。 重度自閉症の幼児であっても、若くて、髪が長い美人、 笑顔がかわいい女性には警戒心がない。 こっち見て…

ついにこばとも在宅勤務

新型コロナウィルス感染拡大収まらず!!! こばともついに相方スタッフを在宅勤務にした。 2人と1匹しかいない事務室ではあるが、 どちらが感染してもこばと閉鎖に陥ってしまう。 相方スタッフも基礎疾患を抱える家族がいるとなれば 毎日の通勤は戦々恐々…

療育のヒントは何から学んだか?

先週はコロナ自粛の最中だというのに、 先週は事務室犬シェリーにいい加減心配させられた!!! 去年のぎっくり腰に続いて2度目。 手のかかる犬だ。 しかし、役に立つこともある。 「人生に必要な知恵はすべて幼稚園の砂場で学んだ」(ロバート・フルガム)…

コロナ自粛最中に誤飲アクシデント

動物病院は三密でした!!! 「自閉症の世界」から突然「犬の世界」に話が飛んでゴメンナサイ。 ブログでもしばしばモデルの仕事をさせている、事務室犬 ミニュチュアダックスフント、スムース、チョコタン、8歳、メス 4代の血統書付きで、名前はトィンク…

誰のための選択?

学校時代の出口の先から続く長い人生 こばとは総武線の線路沿いにあって、 電車の音は良く聞こえる。 普段は気にならないが、このところの電車の音がやけに、 2011年3・11の翌日からの電車の音に似ている感じがする。 軽い感じ、乗ってる人が少ないか…

偽平等

偽平等より、違っていていい!という流れ こばとを開設した平成前半、30年以上前の風潮は なんでも平等!平等!・・・で教育現場でも通信簿の評価の表記が変わり 差をつけない、差を目立たせない運動会や、横並びの発表会・・・ 障がいがあってもみんなと同…

脱偏見・脱差別

偏見、差別は生理的な感覚に起因する、 アレルギー同様 脱感作療法が必要だ。 パソコン教室も支援学校高等部に通っている高校生たちが、続々卒業。 だいぶ生徒が減ってきたので、年も年だし、大殺界でもあるし 療育と同様、今年は募集することなく、縮小路線…

続セクシャルハラスメント

✿ドール✿ 現在、脳の機能障害は 発達障がいから自閉症スペクトラムいう大枠で 括られるようになっって来ているが、 自閉症スペクトラムの症状は千差万別・十人十色。 境界線は皆ぼやけている 知的に重度の障害もあれば、知的には問題のない高機能もいる。 成…

セクシャルハラスメント

セクシャルハラスメント予防 早期虐待抑止に踏みとどまれても 根気・忍耐・気力 心身をすり減らす、無償の愛情が必要な自閉症育て。 子どもは何歳になっても心配ごとの種が尽きない。 他害、自傷、こだわり、奇声も悩みの種だが 年齢に応じて細々とした心配…

早期虐待防止

虐待スパイラルの萌芽 1月にアトリエ・カフェがオープンし、 2月から月~木のレンタル日にカフェを借りて 療育相談を始めることにしたものだから、 またまた、2才8か月の幼児の療育を始めることになってしまった。 カフェの療育相談は、話を聞きアドバイ…

支援高校 卒業おめでとう!

卒業式をやった 卒業式をありがとう 新型コロナウィルスが大気を汚染中! 放射能汚染は出どころが確認でき、避難のしようもあるが、 コロナ汚染は避難のしようがない。 目に見えないから疑心暗鬼で、接触恐怖。 みんなただただ、戦々恐々、マスク、手洗いす…

薬物療法

時には薬も必要! 目に見える障がい、外見的にも分かる障がい 診察で特定できるような病気であればで 薬を使うことに、それほどの躊躇はないだろう。 しかし、外見的には五体満足で、 見た目にどこがどうなのかわかりにくい自閉症の場合、 薬物療法はなかな…

偏食

お願い、食べて!!! 子どもの睡眠障害は親子共々をイライラに巻き込み、 双方の精神安定に甚だよろしくないが、 子どもの極端な偏食も親にとって、小さくない悩みである。 2才前後まではよく食べてくれたのに・・・と言う親もいる。 其の頃は指差しもした…

睡眠障害の続き

子どもの睡眠障害は親から、 優しさ、心のゆとりを奪ってしまう。 前記事 睡眠障害の続き 子ども達はお世話になった小児神経科の先生の話によると 睡眠障害は脳の松果体という部位から分泌される メラトニンというホルモンの分泌パターンに異常をきたしてい…

睡眠障害

子どもが眠らないと親も眠れない。 カフェに行ったら、カフェオーナーの知り合いの女性市議会議員さんに、 子どもの障がいを悩んでいるお母さん達の相談会のようなものを開きたいから 乗ってくれないか、と声をかけられた。 障がい児の親御さんにとっては幼…

ひびきは続くか?

切れかかった糸はつながるか? 前記事でちょっとふれたパン屋のひびき 福祉ショップひびきは後継者がないので、 グループホームもパン屋も来年にはたたまざるを得ない!と聞いた。 手作りのちらし 閉鎖する前に話を聞きたい! 訪ねてみようと思い立った。 思…

障害者年金

生きる!! アトリエ・カフェでは挽きたてのコーヒーや紅茶・ジュースの他に 障害者団体が作ったシフォンケーキやクッキー、パンを提供している。 パンが特に美味しい。そして安い。 一個120円 アトリエ・カフェのオーナーは開店前日に、自ら電車で仕入れ…

ワープ

ワープした時間 アトリエ・カフェが開店したしたお蔭で、 もう会うこともないだろう、と思っていた子(30代)に会った。 アトリエカフェ・オープンのお知らせのはがきがきっかけとなって、 カフェではなくこばとに来る気になったようだ。 夕方、彼はお父さ…

痛覚鈍麻

痛くないの?!! 自閉症児の自傷行為は見ている方も辛い。 「ど~うして!!!そんなことするの?痛いでしょ!!!」 と思わず言ったり、自傷をその場で止めたくなる。 あご叩き。 赤く腫れて見るからに痛そうなのにそこをめがけてこぶしで叩く。 しかも直…

心のささえ

おかげさまで大仕事が一段落 ダンボール58箱、梱包終了!!! 紙物なので、ひと箱でも物凄い重さ、 ヤマト運輸のドライバーさんの負担にならないよう 5日間に分けて発送中。とにかく終わった。 子ども達の手に教材が届くと思うと楽しみ。 食いつきがいいとい…

繁忙期

教材発送準備 実は、こばとは1年で今が一番忙しい。 かたずようががないんです。 こばとの教材は9条一般図書で文科省から支援学級・支援学校の 無償供与教科書の対象になっている。 1月31日に注文数が確定した。 今年は4188冊。 3月ごろまで追加注文も来…

狼に育てられた少女

混迷と教育試行・放棄の時代? 狼にそだてられた人間の子供の話としては、 1920年にインドで発見されたアマラとカマラの話は有名だ。 知っている人も多いだろう。 美内すずえのマンガ「ガラスの仮面」にも出てきたことがあるし・・・ 随分古い本だけど …

盗癖・・・続き

満たされたい衝動 前記事とは別の 盗癖のある知的障害の女子に関わることになったいきさつ。 それはこばとの療育を始める前から繋がっているので、 ちょっと長い前置きになる。くどいかも。 読み飛ばしてもらってかまわないですよ。 私は戦後のベビーブーム…

盗癖

悲しい衝動 幼児期、幼年期の自閉症児は 自他の区別がつかない。 他児のおもちゃを勝手に触ったり、取ったりする。 食べ物も自分の好きな物であれば、他人の物でも取って食べてしまう。 勝手によそんちの冷蔵庫開けて食べものを取ろうとするなんてことはざら…

アトリエ・カフェ オープン

1月12日アトリエ・カフェがオープンした。 ついに、やりましたね!お母さん! ・・長年の夢だった。もっと早くやれればよかったんですが・・ と控えめに言う。 なんの!なんの!今がチャンスだったんですよ! いろんな御縁が結び合わさって、今がその時だ…

癲癇 パート2

偏見がプラスされる持病 1970年に『アンドロメダ病原体』というSFの本と映画があった。 その作品中に女性の科学者が出てくるが、 宇宙船?研究所?で非常事態が起きて、トンネルのような通路を避難する。 女性科学者は通路の警告灯の点滅を見ているう…

癲癇

思春期には自閉症も言葉に出さず悩む 1997年、ピカチュウの光点滅でテレビを見ていた数百人が 光過敏性てんかんを起こした事件があった。 この場合の症状は一過性のものと片づけられた。 人気絶大だったピカチュウ 自閉症は思春期になって癲癇を発症する…

年賀状 その2

去年の暮、埼玉に住むこばとの子(30代)から 年賀状だします予告のメールが来た。 年賀状は絵柄だけの、 彼の今の気持ちを表しているような、つい笑顔がでる年賀状。 コメントの余白がない。 年末の年賀状出します予告メールには、 近況を報告する長い文…